季節ネタ

お中元の由来は?贈る時期は?関東と関西で違う?お歳暮との違いは?


お中元とは?その意味や由来、時期をご紹介します。 

またお歳暮との違いも解説しましょう。

はじめに

私がまだ小さくて両親と一緒に住んでいた当時、小学校が夏休みに入った頃に母の叔父さんがお中元を持って毎年家に尋ねて来ました。

「こいは、うちの家でとれた野菜ばってんみんなで食べてくれんね、お中元たい」(これは、うちの家でとれた野菜だけどみんなで食べてね、お中元だよ)とバスもめったに通らない山道を歩いてきてくれるのです。

昭和40年代、私のお中元の記憶です。

季節は梅雨も上がり夏に突入して、幼虫から還ったセミ達が一斉に鳴き始める頃。

当時のお中元は近い親戚や日頃からお世話になっている人に「暑くなったけど元気にしてますか」という意味で少しばかりのお土産を持つて家を尋ねる季節の習慣だったのです。

このエントリでは、お中元の本来の意味や由来、時期についてご紹介しておきましょう。

「中元」の本来の意味は中国道教の行事の一つで陰暦(旧暦)7月15日。

人間の罪を晴らす日として神を祭り一日中盛大に火を炊いて祈るお祭りの日でした。


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対して仏教の「盂蘭盆会」(うらぼんえ)は「中元」と同じ陰暦7月15日に行われる先祖供養のお祭り。

この二つの祭事はしだいに混同され「中元」の意味も先祖を祭る日に変化しました。

そして江戸時代以降、お盆のお礼としてお土産を持参して親戚や知人の家を訪ねる「お中元」の習慣が生まれたのです。(ちなみに旧暦7月15日は2014年の新暦では8月10日です)

お中元の贈り物を届けるタイミングはいつ?

関東と関西でお中元を贈る時期は違うのでしょうか?

実際、「中元」の時期は旧暦の7月15日、ということはお中元の贈り物を届ける正式な日は今年は新暦8月10日ということになる気がしますが、現実には7月始めから15日くらいまで、ただし西日本(関西)では8月のお盆前に届けても失礼ではないそうです。

お中元とお歳暮の違いは?

非常に簡単に申し上げると、お中元は1月から6月の半年間にお世話になった方や親戚に半年分のお礼の気持ちを込めて贈答品を贈る習慣で、お歳暮は1年間の感謝の気持ちを贈答品に変える習慣です。

またお歳暮は新年に先祖の霊をお迎えするために親戚達が本家に貢物を届けた風習に由来するもので仏様の魂をお祭りするのに対し、お中元は神への感謝を表すお祭りです。

精神的な面でのお中元とお歳暮の違いは「神」と「仏」なのです。

現在の日本において、お中元はとても重要な年中行事になりました。

特にビジネスにおいては贈答品の質や値段で取引先の重要性が理解されたり、社員個人としても上司になんらかの贈り物を渡すのが常識となっています。

一方販売する側の毎年の経済効果も膨大で特に今年は「アベノミクス効果」でお中元に対する予算が上向きになると予測されています。

お中元は礼儀正しく、人の気持ちを思いやる日本人が生み出した独特の文化。

ぜひ今年はお世話になった人へ感謝の気持ちを込めてお中元を贈って下さい。

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