桜餅、どちらが好み? 関東と関西の違いと簡単レシピ
桜のシーズンには桜餅を食べたくなりますね。桜餅を買おうとお店に行って、「あれ、この桜餅、私の子供の頃から食べている桜餅と違う」と困惑したことがありませんか?
実は桜餅には2種類あります。
クレープ状の皮にあんこを包んで桜の葉を巻いたものが関東風、かたや関西では、つぶつぶの餅にあんこを完全に包み込み、桜の葉を巻きます。
関東風の桜餅は長命寺、関東風は道明寺と、どちらもお寺がルーツ。
簡単に手作りできますので、2種類作ってお花見に持っていくと盛り上がります。ぜひお試しあれ。
桜餅の葉っぱ、食べる派? 食べない派?
桜餅の葉の塩漬けは、その昔、関東では薄い葉だったことから食べる、関西では厚かったので食べない、という説があります。
現在では、どちらも「オオシマザクラ」という柔らかくて毛の少ない種類なので、食べる派が多いようです。
その約7割が伊豆半島の松崎町で作られており、5月頃に葉をつみとって樽に漬け込み、半年ほど漬けてから各地に送られています。
葉も手作りする場合は、よく洗って湯通しし、水気を拭き取ってからぬるま湯の塩水にひたして重しをし、2~3日冷蔵庫保存します。冷凍すると、翌年の春の桜餅のシーズンまで持ちますよ。
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白玉粉入り関東風の桜餅の作り方
江戸時代、隅田川の長命寺で門番をしていた山本新六さんが桜の落ち葉の掃除をしていて思いついたのが関東風の桜餅、「長命寺」の由来です。
◎材料
薄力粉 50g
白玉粉 15g
砂糖 30g
水 90ml
こしあん 160g
桜の葉の塩漬け 8枚
サラダ油・食紅 少々
◎作り方
1:桜の葉の塩漬けを水で漬けて塩抜きした後、水気を切っておく。
2:あんを8等分して丸める。
3:ボウルに白玉粉と砂糖を入れ、玉にならないように少しずつ水を加えて泡立て器で混ぜる。
4:フライパンかホットプレートにサラダ油を薄くひき、8枚に分けて細長い長方形の形に焼き色が付かない程度の火で焼く。表面が乾いてきたらひっくり返してさっと焼いてからクッキングシートに取って冷ます。
5: 4で1を巻いて桜の葉で巻く。
道明寺粉を使った関西風の桜餅の作り方
◎材料
道明寺粉 100g
砂糖 15g
水 150ml
こしあん 120g
桜の葉の塩漬け 8枚
食紅:少々
◎作り方
1:桜の葉の塩漬けを水で漬けて塩抜きした後、水気を切っておく。
2:ボウルに道明寺粉と砂糖、水、食紅を入れて混ぜ、ラップをして電子レンジ(600w)で3分加熱し、さっくりと混ぜる。
3:再びラップしてレンジで1分加熱し、レンジから出して15分ほど蒸らす。
4:あんを8等分して丸める。
5:3をラップを広げた上に取り出し、棒状にしてから8等分に切り分けて丸める。
6:手水をつけながら5を円盤状に広げてあんを包み込み、桜の葉で巻く。
このように桜餅ひとつとっても関東と関西では違いがあります。
おいしくするためのコツは、桜の葉の塩抜きなど、少しの手間を惜しまないこと!
1年に何度も無い桜餅を食する機会なので、手間を惜しまず、丁寧に作り、おいしくいただきましょう!