お中元のマナーと人気商品をご紹介
お中元は、日ごろお世話になっている方に感謝を込めて贈るものです。
この時期が近づくと、CMやダイレクトメールでそろそろだなあと気づかされますが、家族や親戚、友人、仲人さん、会社の上司、取引先など、贈る相手はさまざま。
相手との関係や先方の家族関係、生活環境、好みなどを考えながら選ぶのは、毎年のことながらお悩みだと思います。
せっかく贈るのだから相手が喜んでくれるものを贈りたい、そんなあなたのためにアドバイスいたしましょう。
予算は3,000~5,000円が一般的
お中元を贈る時期は、実は東日本と西日本ではズレがあります。
東日本では7月はじめから中頃まで、西日本では8月はじめから中頃までが贈答時期と考えられていましたが、現在では全国的に7月はじめから中頃の土用の入り前までに贈ることが一般的になってきています。
予算は、特にお世話になっている方には10,000円程度、仲人さんや上司、目上の人には5,000円、友人知人、近所の方には3,000円前後が相場です。
お中元は、本来であれば先方の家に持参するのが習わしでしたが、近年ではデパートやインターネットショップから直送してもらうことがほとんどのようです。
届く頃を見計らって日ごろの感謝や近況などをしたためたハガキを送ると喜ばれるでしょう。
親しい人には電話で伝えてもかまいません。
特に、生ものをお送りする場合は相手の予定をあらかじめうかがっておいたほうがいいでしょう。
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ワンランク上の商品を!
お中元の人気ランキングのベスト6をご紹介しまします。
1位はビール・お酒、2位は肉・ハム、3位は素麺・うどん、4位はフルーツ、5位は調味料、6位はスイーツとなっています。
いずれも普段、家で購入するものよりもワンランク上のものが喜ばれます。
たとえばビールでしたら外国産のものや地ビール、肉でしたらブランド牛や豚、ハムなら塊のもの、フルーツは詰め合わせのほか旬のメロンやマンゴーがおすすめです。
麺類や調味料に関しては、各家庭によってこだわりがありますので希望をうかがうか、送って喜ばれたものを毎年定番にするのもいいでしょう。
スイーツは、テレビや雑誌などで取り上げられて評判になったものが人気です。
いずれにしてもお酒を飲まない方でしたらビールではなくジュースにするなど、相手の嗜好や環境などを考えて選んでください。
目上の方に贈っていけないものとは?
お中元のタブー商品ですが、ハサミや刃物は縁を切るにつながるので嫌われます。
また、目上の人に対して「踏みつける」を連想させる靴や靴下、スリッパ、マット、それに直接身につける下着は失礼になります。
筆記用具や時計も「勤勉奨励」の意味合いがあるので、目上の人には贈ってはいけないものです。
また、従来は現金のたぐいは避けられていましたが、最近ではビール券やギフトカードなどの金券は広まっているようです。
喪中の方には贈ってもさしつかえありませんが、忌中の場合は時期をずらして「残暑御見舞」として贈るほうがいいでしょう。
うっかりタイミングが過ぎてしまった場合も同様です。
贈られた方はお返しの必要はありませんが、できるだけ早く礼状を送るのがマナーです。
親しい人ならばお礼の電話でもいいでしょう。
お中元を贈った方にはお歳暮も贈るのが常識ですので、お忘れなく。