動物園などでしろくまの愛称で親しまれているホッキョクグマが世界の絶滅危惧種になっていることをご存知でしょうか。
実際にIUCN(国際自然保護連合)は、ホッキョクグマを絶滅の可能性がある「危急種」として登録しているのです。
その数は25,000頭に満たないと言われています。
昔、ロシアでホッキョクグマの大量狩猟が行われたため、ホッキョクグマの絶対数が少なくなってしまっていることも、絶滅危惧種となっている理由の一つです。
ホッキョクグマの毛皮が高く売れたのが理由ですね。
ホッキョクグマの毛皮は100万~300万で取引されるそうです。
国際的な取り組みにより表立っての狩猟はなくなりましたが、この値段で取引できるので、密猟は後を絶ちません。
地球温暖化と絶滅がどう関係しているのか
今、世界中で地球温暖化が問題となっています。
この温暖化についてもホッキョクグマの絶滅と関係があります。
北極圏やヒマラヤ山脈の方では、地球温暖化により氷が溶けて海水が上昇することによって、ホッキョクグマの生息地域が縮小されることとなり、ホッキョクグマの絶滅と大いに関係がでてくるのです。
ホッキョクグマは通常ものすごく寒いところではないと生息出来ません。
またホッキョクグマの生息地で、1週間早く氷がとけると10キロもやせてしまうのです。
もちろん、健康状態も悪化していきます。
どういう事かというと、ホッキョクグマはアザラシなどの動物を食べる肉食です。
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しかし、氷がとけてしまうとアザラシなどもいなくなり、良質な肉の食事がとれなくなってしまうので、痩せる原因となってしまいます。
そして、やせ細ってやがてホッキョクグマの数は減っていくのです。
地球温暖化によって引き起こされる現象は単純に生息地が減るだけでなく、食糧も減ってしまうといこうとが非常にまずいのです。
どこの動物園に行ったらホッキョクグマが見れるのか
ホッキョクグマを見ていない人は一度でもいいからホッキョクグマの様子とかかわいらしさを生で見てみたいものですよね。
絶滅危惧種なんて聞いたら日本の中でも、ホッキョクグマを早く見ておきたいという人もたくさんいるかと思います。
ホッキョクグマを見ることができる動物園は上野動物園やシーパラダイス、横浜のズーラシア、豊橋総合動植物園(のんほいパーク)と旭山動物園など、北から南まで幅広い地域の動物園でみることができます。
ちなみに旭山動物園の動物園を元にして似せたのが、豊橋総合動植物園です。
入場料は1人600円で、駐車料金がかかりますが車で行くこともできます。
中はなかなか広くて、ペンギンが生息している水族館のような建物の中にホッキョクグマはいます。
その水族館のような建物のエリアにホッキョクグマやアザラシ、ペンギンがいます。
ホッキョクグマは、いわゆるしろくまで、普通のクマと同じように大きくて皆から人気者です。
しろくまとホッキョクグマの違いは何かと疑問に思う方がいるかもしれませんが、しろくまというのが俗称で、ホッキョクグマが正式な名称というだけで、違いはありません。
実際にホッキョクグマを見るととてもかわいくて、あの愛くるしい目をまた見たくなってしまいます。
ホッキョクグマを一目でも見たいという方は上述したような動物園に足を運んでみてください。
保護活動にはどんなことをやっているのか
現在は、ノルウェーで、WWF(世界自然保護基金)という団体が北極保全プログラム・オフィスを設置し、北極圏を守る取り組みを行っています。
有害物質の削減や、地球温暖化を防止する取り組みをしています。
また、日本にも公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)という団体があり、ホッキョクグマの保護を始めとした地球温暖化対策を講じています。
ホッキョクグマ動物園などで近い頃から見ていた人は、意外とどんな動物園にもいるので、こんなに絶滅動物認定されているとは思ってもみなかったことでしょう。
もし、今度動物園にいってホッキョクグマを見る機会があったときは絶滅危惧種ということを念頭に置いて見てみると、かわいいだけじゃない見え方になるかと思います。
地球温暖化で絶滅してしまいそうな動物は意外と多いので、一人一人が温暖化に関心を持ち、できるところから環境保全の取り組みを考えていきたいですね。