お中元のマナーを、贈る方のケースに分けてご紹介します。
今年もお中元の季節が近づいてきました。
お中元はお世話になった方に日頃の感謝の気持ちを伝える大切な夏の行事。
でも、せっかく選んだ贈答品もお渡しする時のマナーを知らないと気持ちをこめた感謝の気持ちが半減してしまいます。
そこで今回は、つい見逃してしまうお中元のマナーや知っていて得するマナーを贈る方のケースに分けてご紹介していきたいと思います。
お中元のマナー基本編
お中元を贈る時期
東日本では7月中に西日本では7月からお盆前までという習慣があるようですが、最近では東日本にあわせる傾向にあります。
地方によって色々な習慣の違いがありますので念のため贈答品を買いに行かれた際、お中元売り場の担当職員に尋ねてみてください。
水引
ご自宅に持参する場合
その日に突然持って行くのはマナー違反です。
本来は郵送の場合でも前もって送り状を送るのが礼儀なのです。
ご自宅に持参される場合はせめて前日までに電話でもいいと思いますので連絡しておいてください。
時期が遅れたら
なんらかの事情でお中元を贈るタイミングが贈れた場合は、熨斗(のし)の内容を「お中元」ではなく「暑中見舞い」としてください。
また8月下旬に贈る場合は「残暑見舞い」です。注:目上の方に贈る場合は「暑中御伺い」「残暑御伺い」と書いてください。
お中元のマナー ケース別
ケース1〔会社の人へ贈る場合〕
会社関係の方へ個人的にお中元を贈ろうとする場合は慎重な判断が必要です。
まず社内の上司に贈られる場合は社内に虚礼廃止(お中元やお歳暮など物品による贈答の廃止)の規定や風潮がないかを確かめましょう。
下手をすると贈った上司に付き返される可能性もあります。
また取引先へのお中元は営業上どうしても個人的に贈る必要性を感じた場合、その理由を書いて会社に提出するのが妥当です。
会社に知らせず勝手に贈ってしまうと贈られた会社も困惑するかも知れないし、社内で妙なかんぐりを受けるかもしれません。
ケース2〔結婚式の招待客へ贈る場合〕
結婚式の後、招待客のどなたにお中元を贈るべきかについてはけっこう悩むところです。
まずお仲人様や主賓の方々には贈ることにして、問題は会社関係や親戚の方々についてです。
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会社関係については色々な仕事上の絡みがあると思いますので、その方がもしご主人側のご来賓の場合はご主人の判断にまかせるようにしてください。
ご主人、奥様のそれぞれのご実家へは結婚式後のケースにかかわらずお贈りするのが本来のマナーです。
その他の招待客の方々については、招待客=日頃お世話になっている方という重複があると思いますので、その辺りを目安に決められたらいかがでしょうか。
注:熨斗に書く名前は必ずお二人の連名にしてください。
ケース3〔喪中の方へ贈る場合〕
喪中の方へお中元を贈っても問題はありません。
なぜなら、お中元はお祝いの品ではなく日頃お世話になっている方への感謝の気持ちの表現だからです。
しかし相手の方への心遣いとしてお中元ではなく少し時期を遅らせて「暑中見舞い」や「残暑見舞い」とするのもいいかも知れませんね。
以上、お中元のマナーを色々なケースに絡めてご紹介しましたがお中元にかける予算は平均して一件あたり3000円から5000円、全部で15000円から25000円程度ですので、あまり考えすぎて経済的な負担にならないように調整してください。
最後にお中元の送り状、お中元をいただいた方へのお礼状の文例集のページをご紹介しますのでご参考までに。