晩婚化が進み、子供を産む年齢もどんどん高齢化している現代。
35歳を超えての出産は、○(まる)高といわれ、ダウン症の子供が産まれる確率が高くなるといいます。
それではダウン症とはいったいどういうもので、原因はどういったところにあるのでしょうか。
ダウン症とは
ダウン症とは、正式には「ダウン症候群」といわれます。
23対ある染色体のうち、21番染色体といわれる染色体に異常が生じて起こる治療法や治療薬のない先天性の疾患です。
ダウン症の原因は?
ダウン症の原因である染色体の異常は、精子と卵子が作られる過程で染色体が正常に分離されないことから起こるといわれています。
ダウン症の特徴
特有の顔立ちと精神発達の遅れなどが主な特徴です。
小頭症や低身長など、身体にも独特の異常があります。
検査でわかる?ダウン症
血液採取による「クアトロ検査」と、注射器で羊水を摂取する「羊水検査」を行います。
クアトロ検査は出生前診断といわれ、その費用も数十万円とかなり高額です。
羊水検査は、直接羊水を抜き取るために検査による流産の危険性もあり、よほどの事情がない限りめったに行うことはありません。
他にも、胎児の細胞検査、超音波検査、絨毛検査、母体血清マーカー試験などがあります。
ダウン症の確立
細胞は加齢とともに老化します。
これが「細胞老化」であり、細胞分裂の異常です。
細胞分裂の異常は、精子や卵子が作られる工程にも大きな影響を与えます。
全体の20%ほどが35歳以上の高齢出産によって生まれています。
確かに高齢出産にダウン症の発症率が高いのは事実ですが、20代であってもダウン症の子供が生まれたり、40代であっても何の障害もない子供が生まれることもあります。
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ダウン症と付き合う
ダウン症発症の本当の原因は、はっきりと解明されてはいないとのことで、ダウン症患者やその家族にとっては歯がゆさもあると思います。
特に母親の場合、自分にすべての責任があるのではと、自身を責めてしまうこともあるでしょう。
生まれてくる子がダウン症であろうとなかろうと、天からの授かりものである「天使」に変わりはありません。
「子供は天からの授かりもの」として、自分の手中に抱いたぬくもりに感謝が出来れば未来は変えることが出来るのです。
ダウン症患者には周囲の雰囲気を和ませる無邪気で明るい性格が多いのも事実。
心身ともに疲れ切った親の心を満面の笑みで癒してくれる子供もいるのです。
ダウン症の子供にはそんな優れた才能が備わっていると捉えることも大切です。
通常、私たちには簡単に出来てしまうことも、ダウン症の子供には難しいことが多いのです。
ダウン症はゆっくりと時間をかけて成長するので、決して急がせたり声を荒げてはいけません。
ダウン症患者には、強いこだわりとパターンがあります。
「そこまでする?」と思うようなパターンであっても本人にとっては大切なルールです。
予期せぬ出来事への対処が苦手な為、細かなルールに沿って生活しているのです。
そのこだわりやルールを可能な限り尊重して接することが大切です。