虫歯・歯周病予防の決定版! 歯のお手入れ方法を紹介
毎日、起床時や食後に歯磨きをしてきちんと汚れを落としているつもりなのに、歯医者さんに行くと歯石や歯垢がたまっていると指摘されてガッカリしたことはありませんか?
日本人は50歳代後半から2人に1人は部分入れ歯に、75歳以上では約60%の人が総入れ歯を使用しているという調査結果もあります。
いつまでも自分の歯で食べたい、というのが誰もが願うことでしょう。
歯を失う原因の95パーセントが虫歯か歯周病によるものです。
虫歯と歯周病にならないようにするには、どんなお手入れをすればいいのかご紹介しましょう。
口の中の病気の原因は細菌だった!
口中の二大疾患である虫歯と歯周病は、ともに細菌による感染症です。
つまり、この細菌を口腔内から完全に除去できれば虫歯も歯周病も発症しないのですが、現代の医学では不可能とされています。
歯や歯ぐきの隙間などにたまった白っぽい粘着性のある最近のかたまりがプラーク(歯垢)です。
それら細菌であるプラークが集団を作ったものが、バイオフィルムと呼ばれ、口腔内の高温多湿の環境で形成されます。
そして、プラークを放置しておくと歯石となり、自分の努力では取り除くのがむずかしくなります。
ですから、歯石になる前にブラッシングや殺菌制の強いマウスウオッシュなどの洗口液を使ってプラークやバイオフィルムをていねいに取り除く必要があるのです。
歯ブラシだけでは不完全!
予防歯科の基本は、持続的に口腔内のクリーニングを行って、口腔内の細菌量を減少させることです。
そのためには起床時や食後の歯磨きが大切なことはいうまでもありません。
普通の歯ブラシと電動歯ブラシ、どちらも正しく磨けば効果にはたいした違いはありません。
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正しいあて方と動かし方など、歯科医院で指導してもらいましょう。
けれど、歯ブラシだけでは完全にプラークは落とせません。歯を磨いたあとにフロスや歯冠ブラシなどの補助器具を使用して歯と歯の間もていねいに磨きましょう。
歯磨き粉は必須ではありません。正しく磨けば水だけでも汚れは落とせます。
また、洗口液は汚れた状態で使用してもあまり意味がありません。
磨いたあとに使用するとによって細菌の繁殖を抑える効果があります。
歯医者さんでメンテナンスを!
いくら自分で毎日、きれいに磨いたとしても、限界があります。
定期的に歯科医院に行って、歯のメンテナンスをしてもらいましょう。
歯のメンテナンスとは、虫歯や歯周病を治療後、再発させないように健康な歯を維持していくための治療のことです。
プラークは毎日のブラッシングでほとんど除去できますが、深い歯周ポケットの中や、歯並びの悪いところにある細菌は除去できません。
ですから歯医者で専門的なクリーニングをしてもらう必要があるのです。
歯のクリーニングはもちろん、歯周ポケットの測定や場合によってはX線検査、かみあわせのチェック、抗菌剤の塗布などの検査や治療をしてもらいましょう。
通院する間隔は、3~6ヵ月とされています。
はじめてのメンテナンスが終わったら、次の予約をされることをおすすめします。
歯医者とは長いお付き合いになりますので、自宅や職場の近くなど、通いやすい場所でさがしてください。
いつまでも自分の歯でおいしい食事ができるよう、がんばりましょう。
歯のメンテナンスは面倒なものですが、一度悪くしてしまうと、もっと面倒なこととなり、なにより、お金がかかります。
保険のきく銀歯で治療するならまだしも、白いセラミックなどをいれようとなると1本4万~7万くらいします。
日々のケアが無駄な出費と結果的に時間の節約となることを肝に銘じておいてください。