体の疲れをもとからなくすお風呂術
仕事にスポーツに、ハードだった一日の終わりはお風呂で癒やす、という方は多いことと思います。
今日は疲れすぎたからシャワーで、と軽いバスタイムでしめくくる夜もあるでしょうが、じつはそんなときこそゆっくり湯船につかって体のしんから疲れを取り除いてあげることがたいせつです。
お風呂は体の疲れはもちろん、ストレスなどの精神的な疲労の回復にもよく効きます。
お風呂の三大効果をアップさせる方法とは?
入浴の三大効果をご存知でしょうか。
お風呂に浸かることでえられるメリットは、大きく3つあるとされています。
1つめは、温熱効果です。
体が温められることによって血行が促進されて、新陳代謝が活発になります。
その効果として、体内の老廃物や疲労物質などの除去される効果があります。
2つめは、浮力効果です。
お湯に浸かることによって水中の浮力で体重が9分の1ほどに軽くなり、筋肉の緊張がほぐれて精神的にもリラックス効果がえられます。
3つめは、水圧効果です。水圧によって腹部が圧迫されて横隔膜が押し上げられ、杯の容量が低下するため、呼吸の回数が増えて肺機能がアップします。
その三大効果をできるだけ高めるために、次のような注意が必要です。
まずは、お風呂の温度です。
お湯の温度が高いほど体が温まるようなイメージがありますが、実は肌が赤くなるだけで、しんから温まっていないので入浴後、またたく間に冷えてしまいがちです。
できれば38~40度くらいの体に負担がかからない程度のお湯に、最低20分程度はじっくりと浸かってください。
これくらいの温度と時間がHSPすなわちヒートショックプロテインの発生を促し、お肌がきれいになったり、免疫力が高まったりいいことづくめです。
あまり長く浸かりすぎると、肌が本来持っている潤い成分が流出し、肌のバリア機能が低下してしまって乾燥の原因となりますのでほどほどにしておきましょう。
お風呂の温度が高すぎても、肌が乾燥肌となってしまうため、注意が必要です。
Sponsored Link
爆笑問題の太田さんは熱いお風呂に我慢して入り、出るとふらふらするくらいまでに入っているらしいです。
そして、乾燥肌で、いつも体が痒くても暑いお風呂はやめられないそうです(笑)
入浴方法に戻りますが、美容効果とリラックスするために入浴剤を使用することをおすすめします。
炭酸ガス系入浴剤は血行促進効果がありますし、アロマ系入浴剤は心身をリラックスさせてくれる効果が期待できます。
食事や運動、帰宅直後は避けましょう
次に、お風呂の時間もたいせつです。
食後すぐは血液が消化のために胃や腸に流れ込みますが、お風呂に浸かることによって血液が一気に全身を巡るようになりますので、消化活動が鈍くなってしまいます。
できれば食後30分以上はあけるようにしましょう。
また、運動したすぐあとや帰宅直後は、血液が筋肉に酸素を運んで筋肉にたまった乳酸をエネルギーにかえようと猛烈に働いているので、30~60分ほどは休息しましょう。
お風呂はそのあと、落ち着いてから入るのがおすすめです。
入浴は美容効果もありますが、肌の潤いを保つためにはナイロンタオルやボディブラシなどでゴシゴシこするのはタブーです。
肌の角質層が傷つき、バリア機能までそこなわれてしまいます。
できれば泡のボディウォッシュ剤などを手にとって、なでるように洗うことをおすすめします。
保湿と水分補給を忘れずに!
入浴後のケアもたいせつです。
お風呂から上がると、肌は一見、潤っているように見えますが、急激に水分が蒸発して猛スピードで乾燥していきます。
ですから、なるべく早く保湿をしましょう。
タオルで体を拭いたら化粧水や乳液、クリームなどをぬってあげてください。
お風呂から上がる前に浴室でボディオイルをなじませてから上がり、そのあとでタオルでそっと水分をふきとるのもいいでしょう。
入浴後は、水分補給をされることをおすすめしますが、コーヒーやタバコなどの刺激物は避けてください。
そうしてリラックスタイムを1~2時間ほどすごしてから眠りにつきましょう。
人は、体温が下がりはじめるころ、眠りを催すようになっています。スムーズな眠りが、日中の心身の疲れをとってくれることはいうまでもありません。