現在WHO(世界保健機関)が「最も厳しい」と警告している感染病があります。
それは「エボラ出血熱」。
なんでも発生源は西アフリカ沿岸部で、近くのギニアやリベリアなどでエボラ出血熱により死者が100人を突破していると言われています。
更に隣国のシエラレオネ、マリ、ガーナなどにも広がりを見せているのです。
とかく日本人は「アフリカの遠い国の話」のように思いがちですが、今では飛行機を使えばアフリカのほとんどの国に24時間以内で行けるほど。
いつ日本で症状が現れ、感染が広がらないとは限りません。
なのでエボラ出血熱の基本的知識をまとめてみました。
まさかの時の為に知識だけは入れておきましょう。
エボラ出血熱はどんな症状がでる?
まず体内での潜伏期間は7~20日程。
初期症状としては、嘔吐や目の充血、腹痛、しゃっくりなど比較的軽い症状で、その後40度を超える発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、食欲不振、嘔吐、下痢、腹痛などを起こします。
進行が進むと体中から皮下出血によって全身に赤い斑点ができるなど出血、下血を起こし、死亡してしまうと言うなんとも恐ろしい感染病なのです。
Sponsored Link
その致死率は88%強とも言われ、例えばインフルエンザウイルスでは体内に少なくとも数百個以上のウイルスが入り込まないと発病しないのに対し、エボラ出血熱はわずか数個入っただけでも発病リスクがある怖い病気なのです。
またエボラ出血熱という名前は、最初の発病者がザイールのエボラ川近辺に住んでいた事からこの名前が付いたと言われています。
感染経路は?
感染経路は様々な経路があると言われています。
一番リスクが高いのは患者の血液などの体液に触れる事。ただくしゃみや咳などの飛沫感染でも感染することがあります。
他にも患者の排泄物や汗、性交渉などでも感染が確認されています。
特にアフリカで広まった大きな原因が亡くなった人を埋葬しないでそのまま祀るような風習があることです。
それで遺体に触ってしまって感染が広まると言うわけです。
また2012年にウガンダで流行したスーダンエボラウイルスでは、空気感染した可能性があると言われていますが、詳細は解明されていません。
治療方法は?
致死率88%強とも言われているエボラ出血熱、治療方法はあるのでしょうか。
結論から言ってしまうと重症化してしまった場合、完全に治癒する方法は未だに見つかっていません。
初期段階であれば米陸軍感染症医学研究所が開発して、ほぼ無害化できる薬を開発できています。
なのでやはり予防が肝心になります。
出来る限りは感染が確認されているアフリカの諸国への渡航はなるべく控えるのがベストです。
仕事などでどうしても行かないといけない場合は、外出時にマスクは必須で、森林や人ごみの多いところは控え、当然ですが動物などの死骸にも触れないようにすることです。
空気感染する可能性があるスーダンエボラウイルス等、まだ謎の多いウイルスということで、とても恐ろしいです。