2016年8月31日、東京都は築地から新豊洲への市場の移転を延期することを正式に発表しました。
その後の流れは皆様知ってのとおり、豊洲新市場の様々な問題が炙り出されてきました。
東京ガス跡地に建設した市場ということで、土壌汚染に端を発した地下水問題そして、ヒ素や水銀などの有害物質が次々検出されはじめてきました。
ただ、専門家の意見を聞いているとそこまで危険なことではないということがわかりますが、土壌汚染や有害物質と聞くとそれだけで顔をしかめたくなる気分になるのが心情。
この嫌な気持ちが豊洲の不動産市場に広がり、風評被害が起きることを豊洲に住んでいる人たちは危惧しています。
豊洲マンションの価値が暴落!?
豊洲新市場の環境汚染の問題により豊洲マンションの価値が暴落すると言われていますが、実際はどうなのでしょうか。
汚染問題に関していえば、豊洲の中でも東京ガス跡地であった、まさに新市場の部分のみが問題で、豊洲の大部分の土地では問題ありません。
地名に関しても正確に言えば新豊洲が新市場がある地域、人が多く住んでいる地域は豊洲、と別れているので豊洲という地域は特に問題がないことがわかるでしょう。
しかし、実際の事象とリンクせずに心情に左右されるのが市場(マーケット)というもの。
豊洲の不動産市場が煽りをくらうのは確実と思われます。
現時点では、実際に新市場問題が起きる前と起きた後で主だった物件の値段を比べてみると、差はほとんどでていません。
ただ、現在の売り出し価格では新市場汚染問題が起きる前よりは成約しづらくなるのは明らかでしょう。
そうして売れない価格で出された物件は売れ残り続け、早く売りたい人間が値段を下げ物件を売却し、売れ残っていた物件も値段を下げざる負えなくなる。
このような負のスパイラルに陥り、不動産価値は下落していきます。
上記でも記載したように、現時点では豊洲全体の相場が下がるまでは動いていませんが、徐々に相場は下がっていくものと思われます。
豊洲に住んでいる方は気の毒ですが、元々この地域は数年前から1000万~2000万は騰がっている地域。
今回の騒動が起きても以前の価格に戻るだけと思えばそう気に病む必要もないかと思います。
逆に豊洲エリアを買おうと思っている人はチャンスかもしれません。
豊洲は埋め立て地ではありますが、それ故道路は広く整備され、ららぽーとなどの大型ショッピングモールもあり生活利便性はとても高いです。
ファミリー層も多く住み、子育て環境も充実しています。
そしてなんといっても、銀座や東京に至近のため不動産価格が暴落することは考えられない場所です。
もちろん震災のリスクはありますが、豊洲が崩壊するくらいの震災があれば、中央区の月島や銀座、千代田区の東京に至るまで無事では済まないことが予想されるので、震災を気にしていたら東京駅周辺に住むことはできません。
3.11の東日本大震災では液状化の被害が酷かった浦安の住宅街の不動産価値が下落しましたが、2年も経てば元の相場に戻っています。
浦安より便利な場所にある豊洲であれば一時的に不動産価格が落ちることはあってもすぐに元に戻るということは容易に想像できます。
豊洲マンションの相場はいくらか
では、現在の豊洲のマンション相場はどれくらいなのでしょうか。
マンションのグレードにもよりますが、70m2(へーべー)のファミリータイプで5000万~7000万です。
豊洲駅徒歩圏内で70m2、築15年以内のマンションで4000万円代の物件があれば安い方でしょう。
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豊洲で人気の物件は?
豊洲で人気の物件をいくつか挙げてみます。
アーバンドックパークシティ豊洲
エントランスが豪華でドラマの撮影(最近では菅野美穂さん主演の『砂の城』)でも使用される高級感のあるマンションです。
駐車場にはフェラーリや高級外車も並び、芸能人の方も住んでいると噂されています。
パークシティ豊洲がなにより便利なのはららぽーと直結のマンションという事。
豊洲駅から徒歩で8分と少し歩きますが、ららぽーと直結で雨に濡れずに買い物や食事が出来ることは大きなアドバンテージとなるでしょう。
ららぽーとに近いという同じような性質のマンションで、複数の杭が地盤に届いていないという欠陥が発覚し、マンションが傾きだしたとニュースを賑わしたパークシティLaLa横浜というマンションがあります。
このマンションは管理組合で全棟建替えの方針が決定し、補償や費用含め売主である三井不動産が全て負担するということになりました。
パークシティLaLa横浜の欠陥問題があった時期はアーバンドックパークシティ豊洲も100万円~500万円程度相場より下げた値段で様々な部屋が売りに出されていましたが、今思えば買い時だったかもしれません。
やはり大手のディベロッパーは安心感が違います。
欠陥が発見されたとしても補償がしっかりなされます。
その点でも同じ三井不動産が売主のアーバンドックパークシティ豊洲は安心できるマンションです。
東京フロントコート
東京フロントコートはタワーマンションではないですが、総戸数900を超える大規模マンションです。
こちらのマンションも目の前はホームセンターのビバホームとなっているなど生活はとても便利です。
また駅からも徒歩4分と近く、通勤や通学も便利です。
そしてなによりも駐車場が安いという特徴が挙げられます。
駐車場は1000円~あり、住民の皆さんはだいたい5~6000円の場所の駐車場を契約する人が多いそうです。
東京駅からこの距離でこの駐車場の価格はまずあり得ません。
子供が2人以上いるような車が必須のファミリー層におすすめのマンションとなります。
マンションに囲まれた中庭も広く、開放感もあり都心に住んでいるということを忘れさせることができるマンションでしょう。
豊洲に芸能人は住んでいるのか
何名か芸能人の方は住んでいるようですが、最近ではエビちゃんとイルマリ夫妻が住んでいるとニュースで話題となっていましたね。
豊洲に住んでいる私の友人はみたことはないと言っていましたが・・・
豊洲の風評被害はそこまで気にする必要がない
結論として、今回の豊洲新市場移転問題で勃発した豊洲の風評被害について不動産価格の面でみればそこまで気にする必要がないと結論付けます。
一時的に下がることはあっても数年もすればすぐに戻るどころか、オリンピックもくるので更に騰がる可能性すらあります。
現在住んでいる方はそこまで悲観せずに、豊洲エリアを狙っている方は今がチャンスと考えてればよいでしょう。
え?私はどうするかですか?
う~ん・・・
私は住めるなら表参道に住んでセレブ生活をおくりたいです笑